ペアルックやヘアセットなど、年老いてもなお互いを愛する夫婦の逸話には、長年苦楽を共にしてきた2人の仲睦まじい姿に思わずほろりとしてしまうものがいくつもある。

 そしてイギリスでは今月初め、その究極ともいえる形で添い遂げたある老夫婦のニュースが話題となっている。

 77年間の結婚生活を送っていた仲良し夫婦。彼らは入院中に迎えた結婚記念日に、隣り合わせにしてもらったベッドで手をつなぎ、家族に見守られつつ安らかに亡くなったという。

【まさに激愛。結婚記念日に手をつないで旅立った2人】

 今月4月8日、究極の夫婦愛を体現するような形で亡くなったのはイギリスのケント州在住のフランク・ドットさんと妻のジョイスさんだ。

フランクさんは96歳、ジョイスさんは97歳でこの世を去った [画像を見る]

 2人が同じ施設に入院したのはおよそ1カ月前だ。ジョイスさんは以前からそこに入院して介護を受けていたが、心不全を抱えつつ毎日妻を見舞っていたフランクさんも病を患い、別棟に入院することになったという。

 夫婦が亡くなったのは結婚記念日で、子どもたちが面会しに来ていた。そこで夫婦はベッドを並べたいと希望。心優しい看護師たちは1階にあったフランクさんのベッドを2階のジョイスさんのベッドの隣に運んだ。

 そして念願かなった2人は横たわったまま手を握って最期の時を分かち合い、フランクさんは午後4時、ジョイスさんはそのわずか2時間後に息を引き取ったという。… ドッド夫妻は共にイギリスのケント州グレーブセンドで生まれた。家族の話によると彼らが恋に落ちたのは14歳の頃で、当時のフランクさんは庭師、ジョイスさんはウエイトレスとして働いていた。

若かりし頃の2人 [画像を見る]

 ジョイスさんは子ども部屋の整理整頓と手作りのケーキを持参してパーティに行くのが好きで、フランクさんはドレスアップが苦手で定年後はガーデニングを趣味にしていた。    いわゆる似た者夫婦ではなかったが、2人は幸せな結婚生活を送り、子ども5人に孫12人、さらにひ孫2人を持つひいおじいちゃんとひいおばあちゃんになった。また、年を取ってからは互いを見守るようになっていたそうだ。    彼らを見送った子どもたちは、病院で両親の希望を叶えてくれた優秀なスタッフに感謝を述べており、77年を共にしていた2人が最期に手をつなぐことができたことを心から喜んでいる。


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